8K60FPS映像の実証実験の実施について ~実証実験を通じて、8K60FPS映像を高精度に解析できることを確認~
株式会社ブライセン(東京都中央区、代表取締役社長 藤木優、以下、「ブライセン」)は、セカンドサイト株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 高山博和、以下、「セカンドサイト」)と共同で、8K60FPS映像AI解析の実証実験を行い、社会実装可能なAIシステムの構築に成功したことをお知らせいたします。
■実証実験の背景
「交通監視システム」や「自動運転」といった、AIを活用した映像解析技術が、世の中に浸透しつつあります。また、映像撮影技術も年々進化し、8K(7,680×4,320)映像を撮影する技術が標準化されつつあります。8K映像をAI解析することで、人の目では認識できないような極小の物体も検知が可能となり、先進的なAIシステムの構築が期待できます。今後5Gの社会インフラが敷設された際には、高解像度の映像を活用したAI分析が主流になると想定されますが、一方で、これまでの映像解析ではフルHD(1,920×1,080)程度での解像度の解析が通例となっており、8K映像での解析事例は、まだ多くありません。
そこで今回、ブライセンとセカンドサイト共同で8K映像のAI解析・性能検証を行い、社会実装に耐える検知性能を示すAIシステムが構築可能かを検証しました。
■実証実験の概要
■実証実験の結果
今回、検証用の映像として、2種類の8K60FPS動画を用意しました。
・8K60FPS映像AI解析結果(一本目)
繫華街での撮影においては、全検知対象に対して約98%の精度での検知が確認できました。
<各解像度での検出精度>
4K: 61% (75人/122人)
8K: 98% (119人/122人)
4K映像解析時と比較して、より遠方の人についても輪郭が明瞭になり、高精度な検知が可能であることを確認しております。
・8K60FPS映像AI解析結果(二本目)
高所からの撮影においては、全検知対象に対して約98%の精度での検知が確認できました。
<各解像度での検出精度>
4K: 45% (18人/40人)
8K: 98% (39人/40人)
4K映像で解析した時と比較して、人の肉眼では確認できない遠方の人も検知できていることが確認でき、遠方や小さな対象の検出にも有効であることがわかりました。
本実証実験により、8K映像を活用することで、人が目視可能な範疇を大きく超える検知が可能となり、社会実装に十分に足る性能を示すAIシステムが構築可能であることが確認できました。
■ 今後について
この技術を、以下の様な需要が想定される分野へ社会実装し、社会に貢献して参ります。
「8K映像のAI解析」にご興味のある方は、以下の問い合わせ先までお気軽にお問い合わせください。
msd-sales@brycen.co.jp
以上
【株式会社ブライセン】
設立 :1986年4月
所在地 :東京都中央区明石町8−1 聖路加タワー 30F
代表者名 :藤木 優
事業内容 :AIの必要要素であるアノテーションサービス国内シェアNO.1(富士キメラ調べ)のサービス
提供から、画質調整、画像処理、カメラ開発、組込ソフトから業務アプリケーション開発まで幅広くソリューションを提供
ホームページ :https://www.brycen.co.jp/
本件に関するお問い合わせ先 :エンべデッドシステム営業部 田子
TEL :03-6264-7222
MAIL :msd-sales@brycen.co.jp
【セカンドサイト株式会社】
設立 :2016年6月
所在地 :東京都中央区日本橋本町3-2-11 井門日本橋本町ビル 4F
代表者 :高山 博和
事業内容 :アナリティクスとテクノロジーを活用したサービスとソリューションの提供
ホームページ :https://www.sxi.co.jp/
本件に関するお問い合わせ先 :アナリティクス本部 西岡・五月女
Tel :03-4405-9914
MAIL :info@sxi.co.jp